慢性腰痛の治療法
慢性腰痛の治療法の基本の1つは、悪循環の原因となる考え方を見直すことです。
まず、「すべてか無か」ではなく「ほどほどでOK」と考えることです。
「腰痛でまったく仕事にならないから、もうだめだ」と考えるのではなく、「腰痛はあるけれど、これだけ仕事ができた」と考えるようにしましょう。
次に、痛みのことばかり考えないことです。痛みのことばかり考えていると、それだけでもストレスになります。
日常的に、適度な運動や自分が楽しいと感じることを行いましょう。
そうすると、脳からドーパミンが放出されるため、痛みを抑える仕組みが活発になって腰痛が軽減します。
犬を飼っている人は、毎日一緒に散歩をしたり、犬に癒やされたりしているうちに、慢性腰痛が改善したケースもあります。
また、実現可能な近い目標をつくることも効果的です。腰痛で家事ができなくて困っているのであれば、家事ができるようになってよくなったと考えます。
このように、考え方を変えてみることで、ストレスなどの悪循環を断ち切りやすくなります。
こうしたことを行っても、慢性腰痛がよくならない場合は薬物療法があります。
よく使われるのが、痛み止めの非ステロイド性消炎鎮痛薬、アセトアミノフェン、オピオイド鎮痛薬、プレガバリンなどです。