葉酸の働き

葉酸はビタミンの一種、ビタミンB類の一つで、水溶性ビタミンに分類される生理活性物質です。

その働きは、遺伝物質であるDNAやRNAを構成している核酸の合成、赤血球の合成、DNA・アミノ酸(グリシン、セリン、メチオニン)の合成に不可欠な存在で、たんぱく質の生成・促進作用、皮膚の粘膜や口内粘膜の強化、動脈硬化の危険因子(血清ホモシステイン)の増加を抑制します。

葉酸はホウレンソウ、ブロッコリー、レタスなどに多く含まれています。

また、サプリメントからも接種可能です。

葉酸の期待効果としては、神経管欠損症といった先天性奇形の予防や二分脊椎の発症リスクを低下させるといった効果があるとされます。

その他にも、心臓病の予防、貧血の予防、子宮頸がんの予防などにも効果があるとされております。

このため、厚生労働省は2000年、妊娠を計画している女性に対し、1日当たり0.4mg(400μg)以上の摂取を推奨しています。

また、妊娠中だけでなく、出産後も摂取すると、赤ちゃんの成長や発育に効果があるとされているので、授乳中も引き続き摂取するのがお勧めです。

サプリメントで葉酸を摂取した場合は、基本的に健康にそれほど影響がないものとされています。

例え過剰摂取しても、水に溶けやすい性質を持っており、それが尿として排出されやすいため、副作用のおそれはそれほどなく妊娠中でも安心して摂取できます。

不眠症、吐き気、胃部不快感、むくみ、食欲不振などの副作用が報告されていますが、数は非常に少ないのでそれほど心配はありません。

また、ひどい症状が出ることはなく、葉酸の接種をやめればすぐに回復します。

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