不妊治療の方法
■タイミング法
不妊症を疑って最初に試される方法です。
これは、過去の月経周期や基礎体温などのデータを基にして排卵日を割り出し、そのタイミングに合わせて医師が性交に適した日を決めるというもので、この方法によって、5周期で約9割が妊娠に成功するといわれております。
また、健康保険が適用されるので費用が数千円で済む場合も多く、不妊治療の中では最も負担の少ない方法です。
■人工授精
タイミング法でも妊娠しなかった場合に行われる方法です。
男性から採取した精液を女性の子宮内へ直接注入するもので、射精の勢いが足りないなど、男性側に問題があっても妊娠を成立させることができます。
また、採取した精液を遠心分離器で質の良いものだけに分けるのも、成功率を高めることに役立っております。
費用は、1回あたり約15,000円ぐらいが相場です。
■体外受精と顕微授精
タイミング法と人工授精を試しても成功しなかった場合に行う方法です。
体外受精と顕微授精の2種類がありますが、どちらも成功率がそれほど高くなく、その割には、費用が平均で1回あたり300,000円∼600,000円などと高額なため、お金が続かないことを理由に、治療を断念する患者さんは少なくありません。
ただ、各自治体で助成金制度が設けられており、定められた条件をクリアすれば、1回あたり約100,000円程度の補助を受けることができるので、問い合わせてみると良いでしょう。
■より妊娠率をあげるためには
卵子の状態が悪くて治療の成果が上がらないのなら、生活習慣の見直しをしてみましよう。
夜更かしや栄養バランスの悪い食事、運動不足などが原因で卵巣の機能が低下している可能性が十分に考えられるからです。
また、卵子の元気度には、細胞の活性化を促すミトコンドリアの数も深く関わっているので、筋力トレーニングをすると良いでしょう。
体温を上げることもできて一石二鳥です。