妊活のすすめ
25歳の生殖適齢期の女性が妊娠するまでに要する期間は平均2∼3ヶ月ですが、35歳以上の女性になると、平均6ヶ月以上になります。
1周期あたりに妊娠する確率は約20%です。
そして、年齢を重ねれば重ねるほど、卵子は老化していきます。
「今は仕事が楽しいので、子供はその内」などと悠長に構えていると、月日が経つにつれて卵子は老化し、数も少なくなっていくため、自然に妊娠すること自体が奇跡的になってしまいます。
2008年に第一子を出産した女性の5人に1人が35歳以上でした。
厚生労働省の人口動態統計によると、2008年の平均初産年齢は29.5歳で、その内、30∼34歳で最初の子供を持つ人の割合が最も多く、過半数を占めておりました。
出産に関する医療の進歩に伴い、高齢での妊娠出産の可能性は大きくなっておりますが、女性の出産のタイムリミットは変っておりません。
妊娠のしやすさが減少する最初の壁は33歳ですが、37∼38歳で次の壁が来ます。
そして、40歳を越えると、急激に妊娠出産率が落ちていき、45歳では殆ど可能性がなくなります。
こうした現実を、女性たちは案外理解していませんし、ましてや、婦人科検診を定期的に受けて、子宮や卵巣など女性器のメンテをしている女性は非常に少ないのです。
いざ産もうとした時に、スムーズに妊娠・出産できるようにするためには、生活習慣も含めて、日頃から身体づくりをしておくことが大切ですし、母親になれる年齢には限界があることをしっかりと認識しておく必要があります。
後で後悔をしないためにも、妊活を行って、人生設計と健康維持の両面からのアプローチすることが大切なのです。