自毛植毛と人工植毛の違い
植毛とは、薄毛が気になる部分に、髪の毛や髪の毛の代替品を直接植えつける施術のことです。
自分の後頭部の毛を頭皮組織(ドナー)ごと切り取って移植するタイプの「自毛植毛」と、自分のものでない人工毛を植える「人工毛植毛」の2種類あります。
いずれの場合も、外科的な手術によって髪の毛が薄くなった部分をカバーできるので、髪の毛が増えたように見せることが出来ます。
どちらも植え付けるという意味では同じ植毛ですが、その方法は大きく異なります。
自毛植毛の特徴
現在行われている植毛のほとんどがこの自毛植毛です。
AGA(男性型脱毛症)では、薄毛の影響を受けるのは主として前頭部と頭頂部の毛組織とされております。
このため、植毛を行うためのドナーは後頭部から採取します。
AGAの影響を受けない後頭部の毛組織を脱毛部に移植するため、自毛植毛を行うことで薄毛の改善が期待できます。
移植した毛組織が生着すれば、脱毛の起きていない部分の髪の毛と同じように成長します。
また自毛植毛はドナーに自分自身の毛組織を使用しているため拒絶反応が少なく、生着率が高いです。
■人工植毛の特徴
人工毛植毛とは、合成繊維(ナイロン・ポリエステル)で人工的に作られた毛髪を、薄毛の進行した部分に植え込んでいく方法のことを言います。
本物の髪の毛ではないため、患者の希望する本数を、希望する部分に植えることが可能なため、理想のヘアスタイルが実現できます。
見た目はカバーすることはできますが、脱毛部に人工毛を植えつけているだけなのでAGAの根本的な治療にはなりませんので、当然脱毛は進行してしまいます。