AGAの治療法は?
AGAの治療では、主に「フィナステリド」「デュタステリド」「ミノキシジル」の3種類の薬を使用します。
■フィナステリド
II型5αリダクターゼの働きを阻害する薬です。
服用することで、AGAの原因であるジヒドロテストステロンの産生を抑制して、AGAの進行を食い止めることができます。
一般的には、6カ月ほどでAGAの進行抑制を確認できますが、さらに継続して内服することによって発毛効果を感じる方もいます。
ただし、個人差があって、AGAの進行度合いや年齢によって効果を実感するまでの期間は異なるため、根気よく治療を続けることが大切です。
■デュタステリド
フィナステリドがII型5αリダクターゼのみに働きかけるのに対して、デュタステリドはI型5αリダクターゼ・II型5αリダクターゼの両方の働きを阻害します。
また、II型5αリダクターゼを阻害する力は、フィナステリドよりも強力であるとされています。
■ミノキシジル
もともと血圧降下薬として開発された薬です。
副作用として多毛の症状がみられたことから、AGA治療薬として転用されたものです。
効果を実感するためには6カ月〜1年間ほどの投与が望ましく、途中で投与を中止すると数カ月で効果は失われてしまいます。
ミノキシジルはフィナステリドやデュタステリドと併用して治療に使われることが少なくありません。
なお、薬局で販売されるミノキシジルは、外用薬のみ認可されています。
フィナステリドとデュタステリド、ミノキシジルは、AGA治療においてなくてはならないものです。
しかし、人によっては効果が現れにくいこともあるため、医師と相談しながら自分に適した治療法を選択することが大切です。