太陽光発電の発電量
太陽光発電システムの導入を考えるとき、事前に把握しておきたいのがその発電量ですが、発電量は各種要素によって大きく変わってきますので、販売施工会社による現地調査時に、十分に確認しておく必要があります。
■ソーラーパネルの設置枚数
ソーラーパネルの設置枚数を増やせば、それに比例して発電量は増えます。例えば、設置枚数が2倍になれば、発電量も2倍になります。
このため、いかにソーラーパネルを屋根の上に設置できるかがポイントになります。
■ソーラーパネルの性能
ソーラーパネルの発電性能をチェックする際の指標となるのが「変換効率」です。
変換効率とは、太陽からの光エネルギーをどのくらい電気エネルギーに変換できたかを表す値ですので、数値が大きいほど高性能ということになります。
■ソーラーパネルの設置場所
太陽光発電は多くの光を浴びるほど発電量が増えますし、日陰があればそれだけ発電量は低下します。
ソーラーパネルの設置角度や方角によっても発電量は左右されます。
ソーラーパネルの理想的な設置角度は傾斜角30度です。傾斜角が水平に近くなるほど、それだけ発電効率は悪くなります。
設置する方角は真南が理想で、最も効率の悪いのが北向きです。
■設置する地域(エリア)
設置する地域によっても発電量が変わってきます。雨や曇りの多い地域は日照時間が短くなるため、発電量は少なくなります。
一般的に、東北や日本海側は日照時間が短く、太平洋側は長い傾向にあります。
■気候
晴れの日は効率よく発電できますが、曇りや雨の日には発電量は低下します。
降雪時は、雪がソーラーパネルに積もってしまうと発電できなくなります。
このため、積雪しないような傾斜角で設置する必要があります。
また、太陽電池は高温になると変換効率が下がる特性があるため、気温は低い方が有利です。冬は夏よりも日照時間が短くなるため、発電量は少なくなります。