女性の薄毛の特徴と原因
女性の薄毛は、髪の毛そのものが細く短くなり軟化します。
男性の薄毛はM字と呼ばれる生え際や頭頂部が薄くなりますが、女性の場合は頭頂部を中心に分け目が薄くなり、次第に全体的に薄くなっていきます。
女性の薄毛は更年期に発症することが多くFAGAと呼ばれます。
髪の毛自体の密度・太さ・抜け毛の量・髪の毛が伸びる速さをトータル的にみて、薄毛かどうかを判断します。
女性の薄毛にはさまざまな原因が考えられます。
■加齢による毛髪量の減少
性別に関係なく、加齢に伴ってホルモンバランスが崩れ、男性ホルモンの影響を受けやすくなり、これが薄毛を引き起こします。
更年期前後から薄毛を発症する人が多いのですが、中には30代半ばから髪の毛が薄くなったと感じ始める人もいます。
■ヘアアレンジによる薄毛「牽引性脱毛症」
ポニーテールなど、髪の毛を強く引っ張るヘアスタイルを続けていると、頭皮に負担がかかって薄毛を招くことがあります。
また、同じ髪の分け方を続けることでも頭皮にダメージが蓄積されて、薄毛になるリスクがあります。
■産後のホルモンバランスの乱れ
妊娠するとホルモンの分泌量が増え、一時的に髪の成長期が長くなります。
逆に、産後は休止期が長くなるため、産後半年くらいまで抜け毛が増加して薄毛になる可能性があります。
その後、1年半程度かけて毛周期が正常な状態に戻り、自然と薄毛は改善されます。
■閉経後のホルモンバランスの乱れ
閉経後は女性ホルモンが急激に減少し、抜け毛が増えて髪の毛全体が薄くなることがあります。
■フケ
皮脂の過剰分泌によるフケも薄毛の原因になります。脂っこいベタベタしたフケに薄毛が伴うと「脂漏性脱毛症」と診断されます。
「ひこう性脱毛症」は、過度なシャンプーで皮脂を取り過ぎることにより、頭皮にかゆみや炎症を起こし、乾燥した細かいフケが出ます。
■過度なダイエット
過度なダイエットで食事制限すると、髪を作り出す毛母細胞に十分な栄養が行き届かなくなります。
人間が栄養不足の状態に陥ると、優先して栄養が送られるのは内臓で、髪の毛は後回しになります。